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「誰も使わない」一眼レフ
ペンタックスMZ-Sを選んだ理由というのは、最近デジタル一眼レフ*istDをかなり煩雑に使っていて、他のデジタル一眼レフよりも小型計量で携行性がよいこともあり、見栄をはるために大袈裟なセットを必要としない場合には、全てこれを使っているので、すっかり指が「ペンタックス慣れ」しているからである。
フィルムカメラの選択の場合は、仕事であっても、こうした無理なこじつけとも言える理由でカメラを選択できるので、実は楽しいものなのである。
さて、ペンタックスにはMZ-3も5もZ-1Pもあるのに、なにゆえにMZ-Sを選択するのかと正面切って質問されると困ってしまうのだが、答は単純で、プロカメラマンが「使っているのを見たことがないから」である。MZ-Sが何ゆえに人気が出なかったのか、逆にこちらが質問したいくらいなのだ。
そういえばMZ-Sは、その発展型としてMZ-D(勝手な仮称だ)となって、35ミリ判と同等の大きさの撮像素子、すなわちフルサイズのCCDを搭載したデジタル一眼レフになる予定であった。2000年のフォトキナには参考出品されていて、私はちゃんとこれを目撃している。MZ-Dが実現しなかったのは、そのコストの問題であると発表されたが、これは現時点では大正解だったといえる。そのベース機としてのMZ-Sなのだから、それなりのチカラは入っていたはずである。
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