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優秀なFDレンズ
F-1と共に用意されたFDレンズはそれまでの絞り込み測光から、開放測光に対応するため改良されているが、一部FL時代からのレンズ構成のものが踏襲されているものもある。
FDレンズの大きなウリはカラーバランスの統一化である。レンズを交換すると、まちまちな色再現になることが珍しくなかった当時としては、本格的カラー時代を迎えて、カラーバランスの統一は必須な要素であったわけだ。経年変化によるレンズの変色などの影響が出ている個体を除けば、FDレンズの色再現は現代でも十分に使用に耐えるものである。また、モノクロ再現もなかなかのもので、柔らかみのあるトーンの再現は、今でも感激することがある。
この当時のFDレンズの多層膜コーティングは「S.S.C」(スーパースペクトラコーティング)と呼ぶのだが、当時としては、無駄な反射を徹底的に撲滅してくれるような頼もしいニュアンスを含んでいて、その実際の効果はともかくとして、ネーミングにはかなり好感を持ったものである。
F-1はその後にNewF-1となって、それがMFフラッグシップ機の最終モデルとなり、MFシステムを終焉させるのである。
キヤノンはEOSシステムにおいても、「1」の称号を特別なものとしているのであるが、真の「1」のつくカメラは、F-1以降デジタル、銀塩ともに、まだ登場していないようにも思えるのである。
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