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優れたスピードライト調光精度
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あえて説明する必要もないFマウント部分。しかし、あらゆるニッコールレンズに対処しようというその姿勢は立派である。基本形状は1959年から変わっていないはずだが、設計者の英知によって、いまだマウント変更はなされていない。
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F4でもっとも驚いたのは、ニコンの専用スピードライトを使用した場合に、TTL自動調光の精度が飛躍的に向上したことである。
プロの場合は、カメラにスピードライトを取り付けたまま被写体に向けて発光させるという機会はあまりないものだが、それでもルポやドキュメンタリー、記者会見などの取材では、使用が多くなる。F4と専用スピードライトの組み合わせは、とくに日中シンクロなどの難しい撮影条件で、他に類を見ないほど精度が上がった。定常光を測光して加味しつつ、条件によっては定常光よりも弱くストロボを発光させるように制御されているため、条件のマッチングがよいと、まるでレフ板を使用したかのようなフィリンフラッシュ効果が得られるわけだ。
これまでは日中シンクロ撮影を行う場合は単独露出計に、経験を加味してこれを行っていたのであるが、F4では、ほとんどの条件において、カメラ任せで撮影することができた。シンクロ速度は最高1/250秒であるから、いろんな表現に応用ができたのである。
これはさらに進化して、現在のデジタル一眼レフに採用されているi-TTL調光となっているが、この分野だけは、いまだニコンの独壇場ともいえる高い精度を持っていることは注目に値するのである。
F4のもうひとつの良さとは、実際の操作性が旧来のMFニコンのそれを踏襲していることである。シャッター速度設定はシャッターダイヤルで、絞り設定は絞りリングで、という当り前のことが、今ではなんだか新鮮である。
MF一眼レフカメラ、イコールダイヤルカメラという言い方をする人がいるけれど、現行のデジタル一眼レフカメラにだって、ダイヤルはある。ニコンではコマンドダイヤルという呼び方をするが、肝心なのはその表示方法なのではないか。液晶パネルを見ながら、各種設定を行う方法が主流であるが、これはどうしても数字を「呼び出す」という感覚を持ってしまう。F4のような方式では、ダイヤル上に刻まれた数値をそのまま設定するというダイレクトな感覚に安心感があるわけだ。
カメラの進歩は操作の自動化と同義であるから、カメラの発展の方向は間違ってはいないだろう。しかし、何となく画一化している感じもする。メーカーごとのデザイン、機能的な差異がほとんど感じられないのである。
F4のあり方というのは、今では中途半端な存在になるのかもしれないが、旧来からのニコンファンにとっては決して侮れないものがあるのだ。
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