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現在では屈指のレンズメーカーであるタムロンは旧社名を泰成光学という。ブランド名のタムロンは同社のレンズ設計者、田村右兵衛氏の名前からとられたことは有名だが、自社ブランドでの販売以外に輸出用、さらに国内カメラメーカー用にOEM製品を多種生産していた。渋いところではオートテラのレンズも泰成光学らしく、ミランダ ソリゴールとのつながりも深い。
そしてマウント交換システム、現在でも天体望遠鏡用のカメラマウントなどに使われているT、T2マウントの創始者でもある。さてこのコンバートタムロンは細身で小さな望遠レンズだ。F4.5という小口径のためでもあるが、同時代のフジタ135ミリF4.5よりコンパクトでなかなか魅力的である。絞りリングには135ミリ用と225ミリ用の2種類の絞り値が刻まれている。最短撮影距離は7フィートと、135ミリとしては遠いけれど、225ミリではかなりクローズアップができそうだ。しかし、欠けたコンバーションパーツが手に入るまでは、開放値F7.7という暗いファインダーを覗くことはできない。さらにはコンバーションパーツだけの入手はかなり困難と思われるのも、物好きの楽しみがさらに大きく感じられてワクワクしてしまう。久し振りにジャンク箱の奥からコンバートタムロンを見つけてとり出してみると、物好きの血がまたひとしきり騒ぎだしたのである。ズームレンズで名を売り出す前のタムロンの2焦点レンズの欠品がこれからの人生の支えになりそうだ。古いカメラ雑誌にこのレンズの紹介記事があって、そこではデュオ・タムロンという製品名になっていた。
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