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連載スタートにあたって、円谷円先生からコメントをいただきました。
こちらの映像で御覧頂けます!

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第八回 コンパクトでお買い得な超広角ズームレンズ

特殊低分散レンズ1枚と非球面レンズ3枚を使用して各収差を補正し、クリアでシャープな画像を実現したタムロンの超広角ズームレンズ
『SP AF 17〜35mmF2.8〜4 Di LD ASPHERICAL(IF)』。
レンズ構成11群14枚
最小絞りF22
絞り羽根7枚
最大径直径83.2mm
フィルター径直径77mm
全長86.5mm
(全長および文中の重量はニコンAF用の数値)。
対応マウントはニコンAF-D/キヤノンAF/ミノルタAF-D/ペンタックスAF用。
価格6万円(専用花形フード付き)。
タムロンHP http://www.tamron.co.jp/


 

 冬の弱々しい日差しが、2月に入ってから徐々に力強くなってきましたね。天気がよければ日だまりはポッカポカ。こうなってくると、お尻がムズムズしてきます。
 僕が住んでいる房総には、ひと足早く春が訪れるところがあります。それは南房総。千倉や和田ではキンセンカやストックなど春の花が満開です。

 そこで今回は、タムロンが昨年の10月に発売した超広角ズームレンズ『SP AF 17〜35mmF2.8〜4 Di LD ASPHERICAL(IF)』(以下『SP AF17〜35mm』)の試し撮りを兼ねて、南房総へ出かけてみました。

 本題に入る前に、皆さんは純正のレンズ(こういう言い方はあまり好きではないのですが)以外の交換レンズを使っていますか。僕は、昔は使ってました。たとえばタムロンのMF用『SP 90mmF2.8マクロ』など。
このレンズは描写力に優れたマクロレンズで、しかも純正のモノよりも安かったからです。長いこと、お世話になりました。

 でも、AF全盛になってからは、レンズメーカーの交換レンズは使わなくなってしまいました。なぜ使わなくなったかといえば、ひとつにはレンズの作りがチャチになったからです。性能とは関係ないことですが、外装がプラスチック(今では純正レンズも多くがプラスチック外装になりましたが)になったことが嫌でした。もうひとつの理由は、フォーカス動作がスムーズにいかなかったことです。ピントが合うまでにもたつくレンズがありました。そんなことで、いつの間にかカメラメーカーの交換レンズしか使わなくなってしまいました。

 ところが、『SP AF17〜35mm』はしっかりとした作りで、チャチっぽさが全然ない。すっかり気に入ってしまいました。それに、このレンズはデジタル一眼レフでも銀塩一眼レフでも使えます。

 ご存知のように、デジタル一眼レフでは画像素子が35mm判フルサイズのモノを除いて、APS-Cサイズなど画角が狭いモノが多く、銀塩用の交換レンズではレンズを通過した光が、必ずしもストレートに画像素子に到達するとは限りません(実際上はほとんど問題がないのですが)。『SP AF17〜35mm』ではそうした点にも配慮した光学設計をしているようです。

 試し撮りでは、『SP AF17〜35mm』をまずニコンの『F80s』に装着してみました。
 ところが、この日はあいにく曇天。暖かいはずの南房総の千倉でも、風が吹くと肌寒く感じるほどでした。でも、露地栽培のキンセンカやストックは既に見ごろ。超広角端の17mmで撮った作例が1と2です。

 17mmのワイドな画角を生かして撮った作例1をよく見ると、遠くの家が歪んでいます。また、画面全体が地球の丸さを表現しているような感じですが、これは超広角レンズの特徴で、このくらいの歪曲収差なら立派なものです。

 作例2のように被写体にぐんと近づきますと、こうした歪曲収差は目立たなくなり、超広角レンズならではの撮り方ができます。

※写真をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。

<作例1>
ニコンF80s+SP AF17〜35mm
<作例2>
ニコンF80s+SP AF17〜35mm

 

 この日はいくら待っていても晴れなかったので、1週間後に再び南房総へ。そして、『F80s』だけでなくデジタルのニコン『D100』でも撮ってみました。

 まずは、安房郡丸山町にある石堂寺境内にある梅林に行ってみました。梅はまだチラホラとしか咲いていませんでしたが、移築された藁葺きの旧家が梅林のすぐそばにあり、写欲をそそる被写体です。
 同じ焦点距離で『F80s』と『D100』の画角に違いを実感しようと撮ったのが、作例の3と4です。3は『F80s』。17mmならではの画角です。ほぼ同位置から『D100』で撮ったモノが4です。『D100』の画像素子はほぼAPS-Cサイズの大きさですから、焦点距離が1.5倍になります。同じく17mmで撮りましたが、画角は約28mmとなります。

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<作例3>
ニコンF80s+SP AF17〜35mm
<作例4>
ニコンD100+SP AF17〜35mm

 次は場所を移動して、和田町の菜の花畑で撮ってみました。作例5と6がそれで、どちらも17mmで撮りました。5が『F80s』。6が『D100』です。画角の違いがよくわかると思います。

 ところで、作例写真を見て気がついたかもしれませんが、同じものを同じレンズで撮っても、銀塩とデジタルでは発色が異なります。
 銀塩一眼レフでもメーカーによって発色の違いがありますが、銀塩とデジタルで同じものを撮ると、どちらが被写体の色により近い発色をするかがわかります。
 僕の印象では『D100』のほうが被写体に近い発色をするような気がします。それは、ホワイトバランスまでカメラが制御していることに関係があるのかもしれません。
 このへんのことについて、詳しいことをご存知の方はぜひ、おしえてください。

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<作例5>
ニコンF80s+SP AF17〜35mm
<作例6>
ニコンD100+SP AF17〜35mm

 最後に、ニコンには『SP AF17〜35mm』と同じ焦点距離の超広角ズームレンズがあります。『AiAF-SズームニッコールED17〜35mmF2.8』(以下『ED17〜35mmF2.8』)です。僕も使ったことがあり、描写力が非常によいレンズです。開放F値がズーム全域でF2.8。一方、『SP AF17〜35mm』の開放F値はF2.8〜4。最短撮影距離は『ED17〜35mmF2.8』が28cmに対して『SP AF17〜35mm』は30cm。
 描写力は『ED17〜35mmF2.8』に軍配が上がりますが、価格は23万円。一方、『SP AF17〜35mm』は6万円。その差を考えれば、『SP AF17〜35mm』の描写力もなかなか立派だと思います。しかも重量が745g対440g。『SP AF17〜35mm』のほうが軽いので取り扱いが楽だし、持ち運びも苦になりません。

 フィールドでもよし、街中のスナップにもよし。タムロンの『SP AF17〜35mm』はコンパクトでリーズナブルな、評判どおりのお勧めレンズだと思います。

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