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Bessaflex TM
ライカMP6

 

 かつてローライフレックスのラインアップには、ゾナー135ミリF4付きのテレローライフレックス、ディスタゴン55ミリF4付きのワイドアングルローライフレックスが存在した。しかし、これは1950の終わりから60年代にかけての話。両機種とも二眼レフ時代の終焉ともに姿を消した。
 今回紹介するワイドローライフレックス4・0FWはワイドアングルローライフレックスを現代の技術で蘇らせた製品である。

 

シュナイダー製スーパーアンギュロンを搭載

 

 ワイドローライフレックス4・0FWの最大の特徴は 50ミリという広角レンズを装着したことである。オリジナルにはカール・ツアイス製のィスタゴン55ミリF4が採用されていたが、今回の新製品では焦点距離を50ミリに短縮。レンズの供給元もシュナイダーに変更されている。なお今回の復活に当たり、ローデンシュトック社製レンズを採用することも検討されたが、一眼レフのローライフレックス6008AFにもシュナイダー製レンズが採用されたことから、最終的にシュナイダーに落ち着いたようだ。旧くからのローライフレックスファンにとっては、オリジナルと同じカール・ツアイス製を採用して欲しかったところだが、これも時代の流れというものだろう。私はオリジナルを使ったことはないので、比較論を述べる立場にはないが、焦点距離が5ミリ短くなったことに、大きな魅力を感じている。55ミリの対角線画角は71度だが50ミリは75度。この4度の違いは非常に大きい。またローライ独自のHFTコーティングが施されていることも特筆に値する。

 

旧製品との違いについて

 

 ワイドローライフレックス4・0FWは標準レンズ付きのローライフレックス2・8FXのボディをベースにしている。レンズが違うこと以外の変更点は以下の通りだ。

1.
スポーツファインダーの省略
2.
フィルター取付部バヨネットの口径変更(サイズIII→IV)
3.
裏ぶた開閉キーロックの形状変更

 したがってフィルターやフード、ローライナーなどレンズ前枠のバヨネットを介して取り付ける製品とハードケースを除けば、ローライフレックス2・8FX用のアクセサリーが利用できる。
またオリジナルのワイドアングルローライフレックスとの違いは以下の通りだ。このほかにも細かい点もが更されているかも知れないが、私が気付いた点はとりあえずこれだけである。

 

1.
レンズの変更(カール・ツアイス製ディスタゴン55ミリF4→シュナイダー製クセナースーパーアンギュロン50ミリF4)
2.
シャッターの変更(コンパー→コパル)
3.
スポーツファインダーの省略
4.
フィルム装填方式の変更(オートマット→セミオートマット)
5.
LED表示式露出計の内蔵
6.
ストロボのTTL制御に対応
7.
ロゴおよび外装の変更
8.
パララックス補正方式の変更
9.
ローライキン非対応
10.
シンクロ接点のロック機構省略
11.
セルフタイマーの省略
12.
LV(ライトバリュー目盛りの廃止)

1.と3.を除けばローライ2・8FXと変更点は共通である。基本的にローライ2・8FXのベースとなったローライフレックス2・8GX発売時に加えられた変更がそのまま引き継がれている。

※写真をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。

 

カメラの基本機能について1
ローライフレックスのロゴに1930年代に使われていた旧タイプを採用したほかピントフード上面にはRollei F&Hのエンブレムを使用。外装にエンボス加工の牛革を使うなど全体的にクラシカルな雰囲気を強調したデザインになっている。

 

ピントフードはローライ2・8FXと基本的に共通だがスポーツファインダーのアイピース窓が塞がれている。なおオリジナルには対物窓に光学系を入れ画角を広げたファインダーが付いていた。ルーペの視度は−0・5ディオプトリー。シルバーユーザーを意識してかやや遠視ぎみのルーペが標準装備となっている。
撮影用レンズはシュナイダー製スーパーアンギュロン50ミリF4を採用。ローライ独自のHFTコーティングが施されている。フードやフィルターを取り付けるバヨネットはタイプ・。ビューファインダー用レンズはハイドスマートだ。些細なことだがレンズ名が刻印でなく印刷なのが惜しい。
ピントフードは両サイドの板を内側に押し込むとワンタッチで折り畳むことができる。
露出はファインダー内に5個のLEDによって表示される。受光素子はビューファインダー内ミラー後ろ側にある。カタログ上は中央重点測光となっているが、実際に使った感じでは部分測光に近い。測光範囲はEV3−18。
シャッタースピードとF値は上面の窓に表示する方式。1930年代から続く伝統が守られている。

 

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