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中村文夫の新製品レポート
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M型ライカに匹敵する操作性を備えたコンパクトカメラ
ライカCM
ライカCM
フォーカスインジケータを利用したマニュアルフォーカス、使いやすい絞り優先AE、情報量が豊富なLCDパネル。ライカCMはAFコンパクトカメラでありながら、レンジファインダー機に近い感覚で操作できる新感覚の高級コンパクトカメラだ。

 

撮影モードと露出について
 プログラムAEで撮影するときは、絞り設定レバーをPの位置にセット。このときファインダー内には、シャッタースピードとF値の表示が交互に点滅。さらにシャッターボタン半押しの状態で、背面のメインコントロールダイヤルを回転させれば、プログラムシフトも利用できる。
 絞り優先AEを使用するときは、絞り設定レバーをP位置以外にセットし、任意のF値を選ぶ。絞り設定レバーは、ボディ側面に操作部が大きく露出しているので、右手の親指で違和感なく操作ができる。またF値が直接ダイヤルで読み取れるので、とても使いやすい。さらに絞りを変更すると、それまでシャッタースピードを表示していたファインダー内のLEDが4秒間だけF値表示に切り替わり、ファインダーから目を離さずF値の変更ができる。さらにこのタイプのコンパクトカメラにしては珍しく1/1000秒の高速シャッターを搭載。露出オーバーを気にすることなく絞り開放で撮影ができる。
 露出補正はプログラム/絞り優先AE時ともに利用可能。ボディ背面の液晶パネルのEv表示の左にあるボタンを押し、右側のメインコントロールダイヤルを回転させて補正量を選ぶ。補正ステップは1/3Ev、最大補正量は±2Evである。
同軸上にレイアウトされたフォーカシングダイヤルと撮影モード/絞り設定レバー。フォーカシングダイヤルをAF位置以外にセットするとマニュアルフォーカス、撮影モード/絞り設定レバーをP位置以外にセットすると絞り優先AEになる。

撮影モード/絞り設定レバーの側面(黒い部分)はボディの角に露出したデザインなので、操作がしやすい。

※写真をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。

 

 

レンジファインダー機のような使い方ができるマニュアルフォーカス
 ボディ上面、右側にあるフォーカシングダイヤルをAFの位置にセットするとオートフォーカスになる。フォーカスの方式はパッシブ式で暗い場所では補助光が自動的に発光する。フォーカスエリアは中央1点でシャッターボタン半押しでフォーカスロックが可能。最短撮影距離は0・7メートルで、被写体が近すぎるとファインダー内表示がすばやく点滅してシャッターをロック。被写体のコントラストが低すぎたりして測距が不可能な場合は、表示がゆっくり点滅して警告を出す。またこのときピントは2・5メートルに固定されてシャッターが切れる。
 マニュアルフォーカスを利用するときは、フォーカシングダイヤルをAF位置から解除する。このときシャッターボタンを半押しすると、ファインダー内にフォーカス表示のLEDが点灯。矢印が示す方向にフォーカシングダイヤルを回し、中央のLEDだけを点灯させるとピントが合う。使い心地はM型ライカの二重像合致式の距離計に近く、とても安心感がある。さらにダイヤルには距離目盛りが表示されているので目測でも使用できる。
ボディ背面には、大型の液晶パネルを装備。パネルの左側にある4つのボタンと右側のメインコントロールダイヤルで、各機能を設定する。

液晶パネルの左側に櫛形をした4つのボタンがある。上からモードボタン(フラッシュモードの設定用)、Evボタン(露出補正の設定用)、タイマーボタン(セルフタイマーの設定用)、デートボタン(写し込みデータの設定用)。ボタンの 右隣に出る液晶表示がそれぞれの機能を示している。写真は、ストロボ発光禁止、タイム露出、マニュアルフォーカスで0・7メートルにセットした状態。

※写真をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。

 

多彩なストロボ機能
ボディ上面にホットシューを備えているので、外付け式ストロボも使用可能。
 内蔵ストロボのガイドナンバーは、14(ISO100・メートル)。このクラスのコンパクトカメラにしては、ストロボの光量が大きくISO100のフィルムで5・8メートルの距離まで光が届く。またホットシューも装備し、メッツ社製のSCA3502システムに対応した外付けストロボなら自動調光ができる
 ストロボモードは、暗いときに自動発光するオート発光モードのほか、スローシンクロ、バルブシンクロ、後幕シンクロが可能。もちろん発光停止モードも備え、暗い場所で自然光撮影ができる。
 
※写真をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。

 

大口径単焦点レンズを搭載
絞りをF4に絞った状態。絞り羽根は6枚で、シャッターブレードとは独立している。コンパクトカメラにしては珍しくF22まで絞ることができる。

 最近のコンパクトカメラはズームレンズ付きが主流だが、このカメラはズマリット40ミリF2・4を搭載。ただズマリットの名前を付けるにはちょっとF値が暗い気がする。F2・4ならやはりエルマー、百歩譲ってズミクロンにすべきだったのではないだろうか? 
 レンズ構成は4群6枚でマルチコーティングを新タイプに変更。絞りはシャッターブレードと独立した方式で、羽根の枚数は6枚。ボケ味も自然である。

 

 

 

ファインダーは実像式。倍率は0・4倍で視野率は約85パーセント。射出瞳径が大きく、メガネをかけていても視野全体を見渡すことができる。+1〜−3ディオプトリーの視度補正機能も備えている。
電源はCR123A型リチウム電池を1個使用。
ボディ側面に電子式ケーブルレリーズ用ソケットを備えている。
ボディ底部には、Maid In Germanyの表示がある。
パトローネは天地逆に装填する方式。したがってフィルムのコマナンバーは、逆さまになる。
フィルムレールと裏ぶたは金属製。


ボディカバーはチタン製。革貼りのパターンはM型ライカと同じで高級感がある。

 

 

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